
独自のノウハウとアイデアを結集して入居者がいる古いアパートや借地・底地、再建築不可など、他の不動産会社が取り扱いづらい“お困り物件”でも、ひと手間かけることで土地や建物の持つ価値を最大化して解決に導いてきた不動産・用地開発のスペシャリスト、株式会社エスエイアシスト(SAA)がお届けする“お困り物件”Blogです。
弊社は独自に物件を仕入れて解体も自社で行い住宅用地に仕上げる用地開発事業、リノベーション、収益性物件まで幅広く展開しています。ご自身がお持ちの物件はもちろん、同業者で“お困り物件”でお悩みの方もお気軽にご相談ください!今回は三角地の売却方法について解説します。
なぜ三角地は売却しづらいか?
三角地とは名前の通り三角形の土地となり、形が歪なこともあり一般的に人気のない土地となります。
①家を建てづらい
三角地は通常の土地とは異なり、ハウスメーカーなどが手がける規格量産型の建築では難しく、形状に沿うように建築する必要があります。建物の外観から間取り、設備の配置などすべてを1から設計し、土地にあわせて注文住宅で家を建築することになるので費用が高額になってしまい買主から避けられることとなります。
②間取りの設計が難しい
家を建てるには、建築基準法という法律の定めを満たす必要がありますが、一般的な四角い土地の上に立つことを想定して設計されることが多いです。そのため、特殊な形状をしていると接している道路との位置関係も複雑になり、建築可能な家の高さや広さなどに制限を受ける可能性があります。
③デッドスペースが出来てしまう
三角地に一般的な四角い家を建てた場合は残りの敷地がデッドスペースとなってしまいます。土地は全体の坪単価で購入することとなりますので買主によってはデッドスペースとして利用できない土地に費用をかけたくないと考えている場合が多いためです。
④将来的に売却しづらい
三角地はやはり売却しづらいイメージがあり、購入する際の懸念点がそのまま自分に返ってくることを想像すると将来的に手放すことを予定している人には特に購入を避けられやすいと言えます。
実際に三角地などの不整形地は評価額の算出時に「不整形地補正率」で調整されるため、固定資産税など税金の負担は安く済みますが同じ面積の整形地よりも安く評価されてしまいます。
三角地の売却方法
三角地が売却しづらい理由について説明してきましたが、売れない理由を理解したうえで売却方法を選択することで不要なコストをかけずに売却することが可能です。
①隣地所有者へ売却する
三角地の売却先としてまずは隣地の所有者に売却を試みてみましょう。所有している土地が三角地の場合、隣地も三角地である可能性が高いです。隣地所有者も土地の現状に対して同様の悩みを抱えていることも多いので、売却を持ち掛けてみる価値はあると思います。また、互いの土地をあわせることで生計地となるので土地も利用しやすくなり価値が上がる可能性もあります。逆に隣地所有者が売却を検討中という事であれば、隣地を購入して自分の土地と合わせて売却しても良いでしょう。
②三角地のメリットを生かす
三角地の売却のためにメリットを目立たせるなどの対策を行い、購入者に対して好印象を与えるよう工夫することも一つの手段です。デッドスペースがある場合は敷地内に花壇や倉庫、駐車スペースなどを作り、三角地を有効活用しているように見せることが出来ます。少なくともマイナスな印象を与えるようなものは修繕し、土地や建物自体のメリットを伝えられるようにしておくことが重要になります。
③専門の買取業者へ依頼する
不動産仲介業者で売却できない場合は専門の買取業者に依頼することも選択肢の一つとして検討するほうが良いでしょう。専門の不動産買取業者は買い取った物件にリフォームを施し、資産価値を高めてから賃貸物件としての運用や再販をします。過去の経験や豊富なノウハウから判断することができるため、リフォームなどはしなくとも現状のまま適正価格で買い取ることが可能になります。また、専門の買取業者であれば一般の買主が現れるのを待つ必要がないため、早く売却し、現金化することが可能になります。
まとめ
今回の記事では三角地の売却方法について解説してきました。土地として活用しづらいため、一般の不動産業者に依頼しても売却できない場合が多いですが、専門の買取業者であれば買取できることもできる可能性もあるため、専門の買取業者に依頼することも検討してみてください。弊社では今までに蓄積してきた経験やノウハウを活かし、売却がしづらい物件においても買取が可能になります。このような物件の扱いに悩まれている不動産業者だけでなく、土地を相続した依頼者から相談を受けた不動産物件の売買に馴染みのない弁護士さんまで、査定のみのご連絡でも構いませんので是非弊社へお気軽にお問い合わせください!
