実家じまいとは?相続後の家屋処分の方法や相続放棄の難しさを解説!

独自のノウハウにより入居者がいる古いアパートや借地・底地、再建築不可など、他の不動産会社が取り扱いづらい”お困り物件”を解決に導いてきた不動産・用地開発のスペシャリスト、株式会社エスエイアシストがお届けする”お困り物件”コラム、第12回目は「実家じまい」です。

空き家は社会問題になっています。「大切な思い出の詰まった実家をどうするか?」というのは、決して他人事ではありません。実家を相続するにあたって家族間での争いに発展したり、地域住人に迷惑をかけたりして、難しいことから目を背けて先延ばしにすると状況を悪化させるばかりか大損することも!
今回の記事では、「実家じまい」における相続後の家屋処分の方法や、いっそのこと相続放棄してしまうことの難しさについても解説します。そして、「先延ばしにしないためにもどうするべきか?」についてもお話していきますので、最後まで読んで頂きたいと思います!

お困り物件買取事業

実家じまいとは?

「実家じまい」とは、親が亡くなったり介護施設に入ったりした後に、誰も使わなくなった実家を処分することです。具体的に言うと、遺品の整理や家屋の処分などがあります。
「家を引き払う」と言うことは簡単ですが、なかなか難しい現状にぶち当たってしまう、そんなケースも多くあるようです。昨今では空き家は社会問題となっていますね。

そんな実家じまいですが、家屋の処分について、家族間で問題になるケースもしばしばあります。家族とはいえ考え方はいろいろです。親御さんが健在のうちに話し合いを重ねていればスムーズだったろうことも、認知症になったり亡くなったりしてしまった後では意思・意見を求めることも叶いません。まして亡くなる間際に「家を頼む」と言葉を残されてしまうと、その真意が掴めずに残された遺族は行動の決断が遅れる恐れすらあります。

「相続が発生してすぐに家を売るなんて冷たい」
「思い出が詰まっているのでそのままにしたい」
「いつか自分が戻れる場所があってほしい」

時に実家の不動産売却を拒否する兄弟がいて迷ってしまいます。こんなことならいっそのこと「実家の全ては売却するように」と言ってくれていれば、「家族間の争いも怒らなかった…」と、思ってしまいます。

実家じまいの問題を先延ばしにするデメリットとは

というワケで、実家じまいには「問題を先延ばしにしてしまう」そんな状況に陥る場合がありますが、これには大きなデメリットがあります。
・空き家になった家屋が老朽化し価値が低下する
・維持管理費や固定資産税などの税金が発生する
・近隣住人とのトラブルに発展する
・衛生上や防犯上において悪影響が生じる

以前、著名人の方がテレビで実体験を紹介して話題にもなりましたが、遠方にある実家の維持管理をするために、税金・リフォーム代・修繕費・光熱費、そこまで通うための交通費などなどで、1000万円以上のお金がかかってしまったそうです。

また、実家じまいを先延ばしにするために、「人に貸す」という手段があります。確かにこれならば収益を得ながら、実家資産を維持できると思うかもしれませんが、実は一番リスクが高いかもしれません。
不動産経営に精通しているなら可能かもしれませんが、安易にこの手段を選ぶと、思っている以上に維持管理費や労力がかかり、「こんなハズではなかった」と後悔するケースにもなりかねません。立地が良くてかなりの高収益が望めるのはごく一部です。

相続後の家屋処分の方法とその特徴

実家じまいは、親御さんの生前と亡くなった後で条件が変わり論点が多くなるので、ここからは相続後にフォーカスしてお話していきます。
相続後の家屋処分の方法とその特徴は以下の通り。

①遺品整理

実家の家財道具や衣類、書類といった遺品を整理することです。遺品を整理することで、家族間の感情面も整理され、実家の処分もしやすくなることがあります。
自力で行う方法と業者に依頼する方法があり、自力なら時間と労力がかかりますが、費用は安く抑えられます。一方、業者に依頼するなら時間と労力はかからず、短期間で処分できますが、費用が高くなりますし、最低限の貴重品や思い出の品の整理は必要となります。

②不動産売却

遺品整理ができたら、不動産売却を考えます。相続人が複数ならば、売却することで遺産分割に伴う手続きが簡単になります。また、不動産売却で得られたお金で相続税の支払いに充てることもできます。
売却にあたっては、不動産仲介の手数料などの諸経費がかかりますし、土地の条件によっては売却しずらいことや売却できない「お困り物件」というケースもあります(このコラムのシリーズでもいろいろな事例を紹介していますので、他の記事も読んで頂けると幸いです)

③相続放棄

先述の通り、家族間で揉めていたり、不動産売却もままならなかったりした場合は、相続放棄を選択することもあります。「相続放棄」とは、相続人が遺産を受け取らず、その権利を放棄することです。
相続放棄することで、実家を処分する必要がなくなりますが、相続放棄は相続人としての全ての権利や義務も消滅するので、不動産のみならす預金や株式なども受け取ることができなくなります。

不動産の相続放棄が難しい理由を解説!

そんな「相続放棄」ですが、手のかかる不動産を放棄することで権利や義務も消滅するので、「自分には関係がなくなる」と思うかもしれませんが、そんな簡単ではない現実があります。相続放棄をしたあとでも相続人には一定の責任が残る場合があります。
例えば、放棄した相続財産が抵当権や差押えの対象になっている場合には、相続人が債権者に対して負担を負うことになります。また、相続放棄してなお相続人が相続財産の管理をしている場合には、管理に関する責任が残ることもあります。
つまり、不動産の相続放棄をしても、次の土地の所有者が確定しない限り、例えばその土地やその残置物に起因した事故が発生した場合、その管理責任が問われるということになります。
したがって、相続放棄が難しい理由として、自身が負担すべき責任が残ることを十分に理解した上で、慎重に判断しなくてはならないということです。

不動産買取業者に売った方がいい場合は?

というワケで、実家じまいにおいて、
・維持管理が大変な上、現状維持し続けるのもリスク
・不動産仲介では手間と時間がかかる上、仲介を断られるケースもある
・相続放棄してもその土地の次の所有者が決まらないと責任のみ残る
これらを総合的に考えて、不動産買取業者さんに直接売った方がいい場合があります。

では、その場合というのはどんな状況なのか?

いくつかのハードルを超えないと売却はできない時や、時間的制約があってすぐにでも現金化しなくてはならない状況などです。例えば例に挙げると…、
・隣地との境界がはっきりしていない土地
・更地にしてしまうと再建築ができない土地
と言った「訳あり物件」であったり、
・すでに相続から時間が経っていて税制面の特例が受けられなくなる
・精神的に参っていてこれ以上時間をかけたくない
そういった差し迫ったものもあるかもしれません。

買取業者さんに直接取引となると、実際の売却価格は相場よりも安くなることは否めません。それは、難しい物件を買取って、新しく付加価値をつけて再販するのは、買取業者さんにとっても難しいからです。

それでも検討すべきメリットがあります。
・直接取引で仲介手数料がかからない
・話がまとまれば即現金化できて遺産分割しやすい
・家屋や遺品整理の相談もできる
・相続放棄では得られない売却益とその土地に起因するものが免責になる

ただ、難しい状況であればあるほど、どこの不動産業者さんでも買取りが可能というワケではありません。多くの買取り実績や豊富な経験をもったスタッフさんのいるところを選ぶ必要があります。
私たちエスエイアシストでは、多くの経験豊富なスタッフを抱えていますので、まずは一度ご相談にきていただければ、きっと安心していただけると信じています!

まとめ

「実家じまい」とは、親がいなくなり誰も使わなった実家を処分することです。具体的に言うと、遺品の整理や家屋の処分などがあります。

家屋の処分については、考え方の違いから家族間で問題になるケースもしばしばあります。
時に実家の不動産売却を拒否する兄弟がいて、実家じまいには「問題を先延ばしにしてしまう」そんな状況に陥りがちであり、これには大きなデメリットがあります。
・空き家になった家屋が老朽化し価値が低下する
・維持管理費や固定資産税などの税金が発生する
・近隣住人とのトラブルに発展する
・衛生上や防犯上において悪影響が生じる

また、実家じまいを先延ばしにするために、「人に貸す」という手段があります。安易にこの手段を選ぶと、思っている以上に維持管理費や労力がかかり、「こんなハズではなかった」と後悔するケースにもなりかねません。

相続後の家屋処分の方法とその特徴は以下の通り。

①遺品整理
実家の家財道具や衣類、書類といった遺品を整理することです。遺品を整理することで、家族間の感情面も整理され、実家の処分もしやすくなることがあります。
業者に依頼するなら短期間で処分できますが、費用が高くなります。

②不動産売却
相続人が複数ならば、売却することで遺産分割に伴う手続きが簡単になります。また、不動産売却で得られたお金で相続税の支払いに充てることもできます。
売却にあたっては、不動産仲介の手数料などの諸経費がかかりますし、土地の条件によっては売却できない「お困り物件」というケースもあります。

③相続放棄
「相続放棄」とは、相続人が遺産を受け取らず、その権利を放棄することです。
相続放棄することで、実家を処分する必要がなくなりますが、不動産のみならす預金や株式なども受け取る権利もなくなります。

「相続放棄」には難しさがあり、不動産を放棄することで権利や義務も消滅しますが、放棄をしたあとでも相続人には管理に関する責任が残る場合があります。例えばその土地やその残置物に起因した事故が発生した場合、その管理責任が問われるということになります。

総じて、実家じまいにおいての問題は以下の通り。
・維持管理が大変な上、現状維持し続けるのもリスク
・不動産仲介では手間と時間がかかる上、仲介を断られるケースもある
・相続放棄してもその土地の次の所有者が決まらないと責任のみ残る

これらを総合的に考えると、いくつかのハードルを超えないと売却はできない時や、時間的制約があってすぐにでも現金化しなくてはならない差し迫った状況などでは、不動産買取業者さんに依頼するのがベターかもしれません。

買取業者さんと直接取引となると、実際の売却価格は相場よりも安くなることは否めませんが、それでも検討すべきメリットがあります。
・直接取引で仲介手数料がかからない
・話がまとまれば即現金化できて遺産分割しやすい
・家屋や遺品整理の相談もできる
・相続放棄では得られない売却益とその土地に起因するものが免責になる

ただ、難しい状況であればあるほど、どこの不動産業者さん選びが重要です!
エスエイアシストでは、多くの買取り実績や豊富な経験をもったスタッフがいます。実家じまいしなくてはならなくなったとしても、思い出の詰まった大切な土地。大切に引き継いで参ります!
不動産売却が困難な”訳あり物件”の数々を解決してきた実績のあるエスエイアシストに、ぜひ一度ご相談ください!お待ちしています。

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