
独自のノウハウとアイデアを結集して入居者がいる古いアパートや借地・底地、再建築不可など、他の不動産会社が取り扱いづらい“お困り物件”でも、ひと手間かけることで土地や建物の持つ価値を最大化して解決に導いてきた不動産・用地開発のスペシャリスト、株式会社エスエイアシスト(SAA)がお届けする“お困り物件”Blogです。
弊社は独自に物件を仕入れて解体も自社で行い住宅用地に仕上げる用地開発事業、リノベーション、収益性物件まで幅広く展開しています。ご自身がお持ちの物件はもちろん、同業者で“お困り物件”でお悩みの方もお気軽にご相談ください!今回はゴミ屋敷となってしまった住宅を相続してしまった場合の売却方法について解説します。
ゴミ屋敷を放置しておくリスク
ゴミ屋敷は片づけに手間や時間が掛かるため、売却を後回しにしてしまう傾向にあります。しかし、ゴミ屋敷を放置しておくと、近隣とのトラブルや行政執行の対象となってしまう可能性があります。当然ながらゴミ屋敷は悪臭や害虫の発生、火災、放火などのリスクを高めてしまいます。外までゴミが散乱してしまうと近隣の住宅の価値まで下げてしまうことや損害賠償の請求などに発展してしまう可能性もあります。
ゴミ屋敷の売却価格を決める要素
ゴミ屋敷の買取り価格を決める要素はいくつかあり、基本的には通常の利用ができるまでにかかるコストと業者の裁量によります。
①ゴミの処分費用
ゴミ屋敷のゴミを処分しているかによって売却費用が変わってきます。ゴミの処分費用は作業日数やゴミの種類、ゴミの量によりかかる費用が変わります。「一般廃棄物処理業」許可のある複数の業者から見積を貰って比較しましょう。ただし、業者の中には悪徳業者がいる場合もありますので、注意が必要となります。
②部屋の中の消臭
ゴミを撤去したとしても悪臭が残っていたり、カビの臭いがしたりと、あまりにも悪臭がする場合は特殊清掃が必要となってしまいゴミの撤去費用以外にもお金が掛かる場合があります。
③リフォーム
ゴミを撤去し、清掃しても長年ゴミが蓄積されているとゴミから染み出た液体や腐食により特殊清掃だけでは落ちない汚れが残ってしまうことがあります。その場合は損傷個所や壁、水回りなどのリフォームをしないと一般の買主に売ることは難しくなってしまうでしょう。
ゴミ屋敷を売却する方法
ここからはゴミ屋敷を売却する方法について説明します。
①ゴミを撤去して売却する
ゴミ屋敷を高く売却する場合は、ゴミを撤去してから不動産仲介業者に売却を依頼するのがおすすめです。ゴミの撤去費用を削減したい場合は自分自身でも撤去することは出来ますが、ゴミの量によっては多大な労力や時間が必要となります。自身で撤去出来ない場合は清掃業者などに依頼することとなります。不用品を買い取ってもらうことで撤去費用を削減することが出来る場合もありますが、その場合は古物商許可を持っている業者に依頼することが必要になります。ゴミを撤去し、リフォームなどすることで通常の物件として売却することが可能になります。
②ゴミ屋敷を解体して売却する
ゴミ屋敷の建物自体が劣化をしている場合は更地にしてしまってから売却するのも方法の1つです。築年数が古く、ゴミによる劣化が進んでいる場合は解体してしまった方が買主も土地を自由に活用することができるため、売却しやすくなります。ただし、建物の解体にも費用が掛かることに加え、解体前に事前にゴミを撤去する必要があるため、費用面も考慮し解体すべきか検討する必要があります。
③古屋付きの土地として売却する
ゴミ屋敷を解体する費用をどうするか判断できない場合は、古屋付きの土地として売却することも出来ます。あくまで売却するのは土地になりますが、古屋付きの条件になるというイメージになります。
売却活動期間中も住宅と同様の固定資産税になるメリットはありますが、買主側に解体をゆだねる分、更地で土地を販売するより売却価格が安くなってしまうのでメリットとデメリットを考慮し、検討しましょう。
④専門の不動産買取業者に依頼する
不動産仲介業者で売却できない場合は専門の買取業者に依頼することも選択肢の一つとして検討するほうが良いでしょう。専門の不動産買取業者は買い取った物件に対してゴミの処理やリフォームを施し、資産価値を高めてから賃貸物件としての運用や再販をします。過去の経験や豊富なノウハウから判断することができるため、リフォームなどはしなくとも現状のまま適正価格で買い取ることが可能になります。また、専門の買取業者であれば一般の買主が現れるのを待つ必要がないため、早く売却し、現金化することが可能になります。
まとめ
今回の記事ではゴミ屋敷の売却方法について解説してきました。自身で処理するのは労力もかかるうえ、一般の不動産業者に依頼しても売却できない場合もありますが、専門の買取業者であれば売却できることもあるため、専門の買取業者に依頼することも検討してみてください。弊社では今までに蓄積してきた経験やノウハウを活かし、売却がしづらい物件においても買取が可能になります。このような物件の扱いに悩まれている不動産業者だけでなく、土地を相続した依頼者から相談を受けた不動産物件の売買に馴染みのない弁護士さんまで、査定のみのご連絡でも構いませんので是非弊社へお気軽にお問い合わせください!
