親の家を相続する前に知っておきたい重要ポイント!登記・名義・活用の注意点

独自のノウハウにより、入居者がいる古いアパートや借地・底地、再建築不可物件など、他の不動産会社では取り扱いづらい「お困り物件」を解決に導いてきた、不動産・用地開発のスペシャリスト・株式会社エスエイアシストがお届けする「お困り物件コラム」。今回は相続について解説していきます。親の住んでいた家を引き継ぐ場面は、人生の中でもそう多くありません。だからこそ、初めての相続で「何から手をつければいいのか」「どこに注意すべきなのか」が分からず、結果的に不利益を招いてしまうケースが少なくありません。 ここでは、実家を相続する際に避けるべき判断と、その理由を整理していきます。

相続でやってはいけない判断の代表例

家の相続は、名義を引き継ぐだけの作業ではありません。相続後の管理、税金、売却のしやすさなど、長期的な影響が出るポイントがいくつもあり、特に下記の3つは後々大きなトラブルにつながりやすいため注意が必要になります。
・相続登記を放置する
・目的を決めずに相続する
・共有名義で引き継ぐ
つい後回しにしがちな項目ですが、放置すると確実に費用負担が増えてしまうため、それぞれのリスクを詳しく見ていきましょう。

相続登記を後回しにすると起きる問題

相続登記は法律で義務化されており、「名義変更をしないまま放置する」という選択肢は取ることができません。 背景として所有者不明の空き家が全国で増え続けており、管理されない空き家は景観の悪化や治安の低下、都市開発の妨げになるなど、社会的な問題を引き起こしてしまいます。義務化により、所有権を取得したことを知った日から3年以内に登記申請が必要となり、怠った場合は 10万円以下の過料 が科されます。 「手続きが面倒だから」「費用がかかるから」と放置してしまうと、罰金だけでなく売却や活用のチャンスを逃すことにもつながります。さらに、不動産は登記名義人でなければ売却することができません。 親が亡くなった後に相続登記をしないまま家を売ろうとしても、名義が親のままでは売却手続きが進められず、結局、登記を済ませてからでないと何もできないため、早めの対応が必要となります。

目的を決めずに相続すると負担だけが増える

相続した瞬間から、固定資産税や維持管理の責任が発生するため、「とりあえず相続しておこう」という判断も避けるべきでしょう。固定資産税は土地の評価額によりますが、一般的な住宅地であれば年間10万円前後が目安です。加えて、建物の掃除や修繕など、管理コストも継続的に発生します。もし放置してしまうと、建物の劣化が進み、近隣トラブルの原因になることもあります。 さらに、状態が悪化した空き家は自治体から「特定空き家」に指定される可能性があり、指定されると住宅用地の軽減措置が外れ、固定資産税が最大6倍 になることもあります。 そのため、相続する前に「住むのか」「売るのか」「貸すのか」を決めておくことが、余計な負担を避けるための重要なポイントになってくるのです。

共有名義はトラブルの温床

兄弟姉妹で相続する場合、「揉めたくないから共有名義でいいか」と判断してしまうケースは少なくありませんが、共有名義は後々の意思決定を複雑にしてしまいます。例えば、兄弟で共有名義にしたものの、管理は一方だけが担当している状況を想像してみてください。最初は問題なくても、時間が経つにつれ管理の負担が重くなり、どちらかが売却を希望することがあります。しかし共有名義の場合、売却には全員の同意が必要となっているため、一人でも反対すれば売却できず、関係性が悪化し、最悪の場合は裁判に発展することもあります。「とりあえず共有で」という判断は、長期的にはリスクが大きいため、可能であれば誰か一人の単独名義にまとめる方が結果としてスムーズに進められることが多くなります。

相続した家を売却する方法

相続した家を売却する方法は、大きく2つに分かれます。
・単独名義の場合
通常の不動産売却と同じく、仲介不動産会社に依頼すれば時間はかかるかもしれませんが、売却できるケースが多いです。もちろん土地の価値や条件によっては通常の不動産業者では買主が現れない場合もあるため、その場合は専門の買取業者に依頼することも視野に入れるようにしましょう。
・共有名義の場合
共有者全員の同意があれば、単独名義と同様に売却できますが、同意が得られない場合は「共有持分のみ」を専門業者に買い取ってもらう方法があります。一般の仲介不動産会社では共有持分の買い手を見つけることはほぼ不可能ですが、権利関係を整理して再販することを専門とする買取業者であれば、共有持分だけでも買い取ってくれます。共有名義で何も手段がないとあきらめている場合は、このような専門業者への相談が解決策になるでしょう。

まとめ

今回の記事では相続した際にやってはいけないことと売却方法について解説してきました。
実家の相続は、感情だけで判断すると後々大きな負担を背負うことになります。相続する前に「相続する目的を明確にする」「登記を早めに済ませる」「共有名義は慎重に検討する」 この3つを押さえておけば、相続後のトラブルを大幅に減らすことができるでしょう。
私たちエスエイアシストは、入居者がいる古いアパートや借地・底地、再建築不可物件など、扱いが難しい「お困り物件」のご相談を数多くサポートしてきました。「どこに相談すればいいか分からない」「家族に迷惑をかけたくない」と感じている方こそ、ひとりで抱え込まず、まずは現状をお聞かせください。お客様の状況やご希望を踏まえ、無理のない出口プランを一緒に考えます。お困りの物件でお悩みの方は、ぜひエスエイアシストまでご相談ください。

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