
独自のノウハウとアイデアを結集して入居者がいる古いアパートや借地・底地、再建築不可など、他の不動産会社が取り扱いづらい“お困り物件”でも、ひと手間かけることで土地や建物の持つ価値を最大化して解決に導いてきた不動産・用地開発のスペシャリスト、株式会社エスエイアシスト(SAA)がお届けする“お困り物件”Blogです。
弊社は独自に物件を仕入れて解体も自社で行い住宅用地に仕上げる用地開発事業、リノベーション、収益性物件まで幅広く展開しています。ご自身がお持ちの物件はもちろん、同業者で“お困り物件”でお悩みの方もお気軽にご相談ください!
今回は線路沿いの物件の売却方法について解説します。
線路沿い物件のメリット/デメリット
線路沿い物件は電車の音が気になったり、振動があったりとデメリットが多く、一般の買い手には売れづらいイメージがあります。しかし、メリットもありますのでデメリットと比較しながら売却する方法を検討しましょう。
メリット
・生活の利便性が良い
線路沿いの家となると駅地下な物件も多く、通勤や通学が便利なだけでなく、買い物や飲食店など日常生活に必要な施設が集まっていることが多いです、移動やアクセスにおいてはメリットの一つに挙げられるでしょう。
・日当たりが良い
建物の一面が線路になっているため、方角によっては日当たりが良い傾向にあります。人口が密集する都心部では日当たりが悪い物件も多いため、線路沿い物件であれば日当たりが将来にわたり確保できると言えるでしょう。
・賃貸での需要は低くない
日中体に家にいることが少ないサラリーマンや学生が多いエリアでは需要が高く、空き室になる可能性が低くなるでしょう。また、音楽をやっている人などは周辺の騒音や振動にかき消されることやそのような音が気になる人が住むことはないため、近所でのトラブルになりづらく、一定の需要は見込めるでしょう。
デメリット
・騒音/振動
線路沿い物件のデメリットとして一番イメージしやすいのが、やはり騒音や振動です。最近では二重窓などで対策されているケースはあるものの、1度気になりだすと電車の通過音や踏切の警報音が気になりやすく、場合によっては建物自体が揺れる場合もあります。特に深夜や早朝に運行がある路線では、睡眠の妨げになってしまうでしょう。
・鉄粉や粉塵で汚れる
線路沿いを走る電車のブレーキダストなどが原因で鉄粉や粉塵が付きやすい場合があります。ベランダ、外壁などに錆びや汚れが発生しやすく、定期的な掃除やメンテナンスが必要になります。また、最近では乾燥機付きの洗濯機や浴室乾燥機を使用できる部屋も増えてきましたが、線路沿いの物件の場合、洗濯物を外に干すと汚れてしまう可能性がある点もデメリットになるでしょう。
・資産価値が低く見られる可能性もある
メリットでは一定の需要が見込めることを記載しましたが、線路沿いという点以外の立地条件が同じ場合、資産価値としては低く見られてしまう可能性があるでしょう。駅までの距離や周辺の環境によってそれほどマイナスにならない可能性もあるので査定時に確認をしたほうがよいでしょう。
線路沿い物件を売却する方法
①不動産仲介業者に依頼して売却する
線路沿い物件は当然ながら一般的な物件と同様に不動産仲介業者に依頼して買主を探すことは可能です。しかしながら、前述した通り、周辺の環境や買主側がどこまで許容できるかによって売却可否や売却額が左右されるので必ずしも希望通り売却できるとは限らない点に注意が必要です。
リフォームして売却する
防音対策などがされていない場合は、防音対策工事をしてから売り出すことも方法の一つです。防音対策済み物件として売り出すことで比較的高めの査定が期待できるでしょう。しかし、リフォーム費用を必ずしも回収できない場合があることと、工事期間分は売却が遅れる可能性があることには注意が必要です。
③専門の買取業者へ依頼する
線路沿いの物件を早く、有利な条件で売却したいといった場合、専門の買取業者に売却することも検討しましょう。専門の買取業者であれば一般の買主が現れるのを待つことなく、買取業者が不動産を直接買取りするので、なかなか売却できない物件においても買い取ってもらえる可能性があります。
まとめ
今回の記事では線路沿い物件ついて説明してきました。線路沿い物件は比較的敬遠されがちな物件になります。メリットとデメリットを考慮し、売却方法を検討しましょう。弊社では今までに蓄積してきた経験やノウハウを活かし、リフォームや売却することができますので、売却がしづらい物件においても買取りが可能になります。このような物件の扱いに悩まれている不動産業者だけでなく、土地を相続した依頼者から相談を受けた不動産物件の売買に馴染みのない弁護士さんまで、査定のみのご連絡でも構いませんので是非弊社へお気軽にお問い合わせください!
