
独自のノウハウにより、入居者がいる古いアパートや借地・底地、再建築不可物件など、他の不動産会社が取り扱いづらい「お困り物件」を解決に導いてきた不動産・用地開発のスペシャリスト・株式会社エスエイアシストがお届けする「お困り物件コラム」。
不動産を相続したものの、事故物件や再建築不可、近隣トラブルなどを抱えた「お困り物件」であったとき、「このまま持ち続けるのは不安だけれど、どう売ればいいか分からない」といった悩みを抱えていませんか?ただ放置すれば、維持管理費がかさみ続けるばかりか、近隣との関係性にも影響が出かねません。今回は土壌汚染の可能性がある土地について解説します。
土壌汚染の可能性がある土地とはどんな土地か
土地の売却を検討する際、意外と見落とされがちなのが「土壌汚染リスク」です。土壌汚染と聞くと大規模な工場跡地をイメージしがちですが、実際にはもっと身近な場所でも起こり得ます。たとえば、昔ガソリンスタンドがあった土地や、金属加工工場・化学薬品工場・農薬倉庫などが存在したエリアでは、重金属や揮発性有機化合物、農薬成分などが地中に残っている可能性があります。こうした有害物質は人体や環境に悪影響を及ぼすことがあり、地下水汚染につながるケースもあります。そのため、土地の売却を進める前に、過去の利用履歴や周辺環境をしっかり確認し、必要に応じて専門家による調査を行うことが欠かせません。
土壌汚染リスクがある土地を売却する際の注意すべきポイント
土壌汚染の可能性がある土地を売却する場合、通常の不動産取引とは異なるリスクが発生します。ここでは代表的な3つのリスクを整理しておきましょう。
①契約不適合責任を問われる可能性
売主は、売却する土地が契約内容に適合していることを保証する立場にあります。もし土壌汚染が発覚した場合、「契約不適合」と判断され、買主から損害賠償や契約解除を求められることがあります。特に、売主が汚染の可能性を把握していたにもかかわらず告知しなかった場合、責任が重くなる傾向があります。後々のトラブルを避けるためにも、事前の情報整理と正確な告知が重要です。
②土壌汚染対策法による措置命令
壌汚染対策法では、有害物質が基準値を超えて検出された場合、都道府県知事などから汚染除去などの措置命令が出されることがあります。
売却後であっても、汚染の原因者と判断されれば、売主が対策費用を負担するケースもあるため、売却前の調査とリスク把握は必須です。
③売却がスムーズに進まない
土壌汚染の可能性がある土地は、どうしても買主が慎重になります。汚染が確認されれば評価額が下がり、除去費用を考慮して売却価格を下げざるを得ない場合もあります。
特に住宅地や商業地として利用される予定の土地では、買主側のチェックが厳しくなるため、売却活動が長期化することも珍しくありません。
売却前に行う土壌汚染調査とは
土地の売却をスムーズに進めるためには、事前の土壌汚染調査が非常に重要です。調査は大きく2段階に分かれます。
・ 地歴調査(一次調査)
まず行うのが「地歴調査」です。これは、過去の土地利用履歴を調べ、汚染の可能性を評価する調査です。古い地図や航空写真、登記簿、周辺住民への聞き取りなどを通じて、土地にどのような施設が存在していたかを確認します。地歴調査の段階で汚染の可能性が高いと判断された場合、次のステップに進みます。
・ 土壌汚染状況調査(二次調査)
二次調査では、実際に土壌や地下水を採取し、専門機関で分析します。汚染物質の種類や濃度を特定し、どの程度の対策が必要かを判断します。調査には専門的な知識が必要なため、環境省が指定する「指定調査機関」に依頼するのが安心です。
土地を売却する時の注意点
最後に、売却時に押さえておきたい実務的な注意点をまとめます。
①情報開示を徹底する
過去の土地利用履歴や調査結果は、買主に正確に伝える必要があります。
・過去の地図や登記簿の確認
・地歴調査・土壌調査の実施
・汚染状況や対策内容の書面化
これらを丁寧に開示することで、買主との信頼関係を築きやすくなります。
②契約書に対応内容を明記する
土壌汚染に関する責任範囲や費用負担について、契約書に明確に記載しておくことが重要です。契約不適合責任の扱いも含め、双方が納得できる形で合意しておくことで、後々のトラブルを防げます。
③売却後も資料を保管しておく
売却後も、調査報告書や契約書などの資料は一定期間保管しておきましょう。買主から問い合わせがあった際にスムーズに対応でき、信頼性の高い取引として評価されます。
まとめ
土壌汚染の可能性がある場合は契約不適合責任や土壌汚染対策法に基づく措置命令のリスクを考慮する必要があります。個人で解決することは非常に難しいため、信頼できる専門の不動産買取業者への相談をお勧めします。私たちエスエイアシストは、入居者がいる古いアパートや借地・底地、再建築不可物件など、扱いが難しい「お困り物件」のご相談を数多くサポートしてきました。「どこに相談すればいいか分からない」「家族に迷惑をかけたくない」と感じている方こそ、ひとりで抱え込まず、まずは現状をお聞かせください。お客様の状況やご希望を踏まえ、無理のない出口プランを一緒に考えます。お困りの物件でお悩みの方は、ぜひエスエイアシストまでご相談ください。


