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今回は複数の住戸が一体になっている建物である連棟式建物を売るポイントについて説明します。
連棟式建物とは？
連棟式建物とは屋根や壁が隣の家と繋がっており、建物が柱や梁などの構造物が一体で繋がっている住宅のことをいいます。共同住宅とよばれるマンションとは異なり、エントランスや廊下などの共用部分がなく、屋根や壁を共有している以外は独りしたつくりになっています。長屋やテラスハウスと呼ばれることもあり、郊外や地方でよく見かけることができます。特に、昔は土地を有効活用し、費用を抑えて建築できるということから地方の商店街で店舗付きの連棟式物件が多く存在していました。
連棟式建物は売りづらい？
連棟式建物は基本的に売りづらいとされており、売却難しい理由は大きく以下の２つになります。
①建て替えが困難である
まず、連棟式物件は共用部分がないため、建物自体の建て替えを行うことは可能ですが、壁や屋根を共有していることから隣家との調整が必要になるため、実際には建て替えがしづらくなる物件となります。さらに、隣家との調整によっては費用の負担額も変わることがあるため、自分が所有している１戸のみの販売をすることは難しくなってしまいます。また、構造上、隣の建物と切り離しができないという理由や接道義務を満たしていないことが多いため、土地の資産性が下がってしまう場合があります。相場としては立地や面積などが同じ条件のマンションに比べ、２～３割程度の金額でしか売れない場合が多いです。
②住宅ローンが通りずらい
前述した資産性が低いという理由にも繋がりますが、連棟式建物は建て替えが難しく資産性が低いため、住宅ローンの申請がが通りづらくなってしまいます。一般的に銀行などの金融機関は貸したお金が返済されなくなった場合、建物を担保として費用を回収しますが、建物自体の資産性が低くなると費用の回収ができなくなる可能性があるため、お金を貸してくれない場合があります。そのため、現金一括などで購入するしかなくなり購入者が限定され、売却しづらくなってしまいます。
連棟式建物を売却する方法は？
連棟式を売却する方法は一般的に以下の２つになります。
①隣家と一緒に売却
個別での売却は建て替えができないこともあり、売却が難しくなってしまいます。そのため、隣家と調整をし、連棟式物件全体として売却をすることで建て替えがしやすくなり、資産性もあがるため売却がしやすくなります。ただし、隣家との売却のタイミングの調整や売却額の配分を決める必要があり、実際には難しい場合が多いです。
②買取業者に依頼する
隣家と一緒に売却することが難しい場合は買取業者へ個別での売却を依頼することも検討しましょう。前述した通り、連棟式建物は資産性が低いことや建て替えができないため、購入を避けられる傾向があり、不動産仲介業者を通して買主を見つけることは時間がかかる可能性が高いです。そこで専門の買取業者に依頼することで高確率で買取ってもらうことができます。買取業者では賃貸希望者を見つけて投資家に売却したり、買取業者自身で運用することもできます。他にも民泊などでの利用や営利目的の建物にリフォームして売却することもできますので、是非弊社へご相談ください。
まとめ
今回の記事では連棟式建物を売却する方法について解説してきました。
連棟式建物は一般的に売却することは難しい土地になりますが、売り方を工夫したり専門買取業者へ依頼することで売却することが出来ます。弊社では今までに蓄積してきた経験やノウハウを活かし、リフォームや売却することができますので、売却がしづらい物件においても買取が可能になります。このような物件の扱いに悩まれている不動産業者だけでなく、土地を相続した依頼者から相談を受けた不動産物件の売買に馴染みのない弁護士さんまで、査定のみのご連絡でも構いませんので是非弊社へお気軽にお問い合わせください！
